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 道の駅とざわとその自然  大久保 拓郎
 

 緑あふれる里山をぬって川がゆったりと流れる、ところどころ山岳に峡谷をつくり自然の豊かさを感じさせる。今年震災がありましたがこれが東北地方の原風景です。日本三急流といわれ「五月雨を集めてて早し、、」と詠われた最上川は、古くから舟運がさかんで、東北を代表する景観です。
 この最上川が新庄盆地から庄内平野に続く最上峡谷の上流の起点となる交通の要衝に、道の駅「とざわ」があります。この道の駅「とざわ」は、地すべり資料館を兼ねています。この地すべりは、黒渕地すべりと呼ばれ、昭和54年から平成16年まで建設省・国土交通省が直轄事業として防災対策を行っています。
 地すべり地は確かに災害をもたらす一面がありますが、地下水が豊富で稲作に向いており、生態系も豊かです。その結果、美しい日本の里山の景色ができたのです。

  
 
道の駅とざわ(写真奥)、手前が地すべり資料館
 
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