土層強度検査棒
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土層強度検査棒   下河 敏彦
「崩れ」の8割

 近年毎年のように集中豪雨が発生し、山崩れ、土砂崩れとして報道されます。なかには土石流や大規模
な深層崩壊地すべりが発生することもあり、総じて「土砂災害」と呼ばれます。実は、土砂災害の8割が
地表から概ね2m以内の斜面表層で発生していることが分かっています。では、この崩れやすい土砂が
どこにどれだけあるのか分かってくると、対策や避難計画を立てる判断材料になります。しかし、詳しい
土質試験をするにはあまりにも広い範囲を調べる必要があり、簡便で安価な調査方法が求められてい
ました。

土層強度検査棒(通称;土検棒)です。

軽い!!
 なんといってもその軽さが魅力です。これまでは簡易とは名ばかりの!? 簡易動的コーン貫入試験が
斜面表層調査の主流でした。でも重さが15kg以上あって、山をかけ上げるのはとてもしんどいし腰にも
"きます"。
 これに比べ、土検棒は、4kg、使い方もなにしろ"さす"、"回す"の2種類なのです。軟らかいところでは
片手でもスルスルッと入りますが、ちょっと腰を入れてグイと力を入れて、これ以上無理というところが、
崩れやすい土砂の最大の厚さです (限界貫入深度と言います)。

 そんなアバウトでいいの!?という声が上がりそうです。しかし、この深さ、簡易動的コーン貫入試験や
SWS試験、表面波探査との整合性も確かめられ、また、そのような深さで止まる試験機の材質、サイズ
が決められているのです。ですから、簡易動的コーン貫入試験で言うNd値10のところで、驚くほど一致
するのです。
  


使い道はいろいろ
これまでは土砂災害のことばかり述べましたが、堤防や道路、鉄道、ため池の盛土の強度も調
べることができます。森林の根っこの入る層の厚さの調査にも使えます。ガラにあたっても、すぐ
にやり直すことができます。まさに、持続可能な現場の便利ツールです。
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