○○事務所
地質リスク学会
第2回地質リスクマネジメント研究会で、稲垣が発表します
法と社会システムから見た地盤リスク ←ダウンロード
 開 催 日   平成23年10月21日(金)
 開 催 場 所 
 飯田橋レインボービル
 〒162-0826東京都新宿区市谷船河原町11番地  電話:03-3260-4791


応用地質学会研究発表会(札幌大会)

稲垣・下河・鵜澤・瀬崎が発表しました

東日本大震災で発生した液状化(下河)
 液状化現象はどこでも無差別に起こるわけではなく、発生しやすい場所があります。このことを、千葉県稲毛海岸平野を中心とした調査で明らかにしました。その結果、東日本大震災による液状化はかつての澪筋と埋立境界に集中することがわかりました。澪筋の堆積物はN値5以下の砂質堆積物でした。
 このように、微地形分布状況と土地利用履歴、地質情報との関連を明らかにすることは、今後の地域防災計画にとっても重要な情報となる。同じセッションで、浦安の液状化について発表された方からも、同様の傾向があるとのご意見を頂戴しました。
 pptファイル 

東北太平洋沖地震の誘発地震で起きた土砂災害(稲垣)
 東日本大震災以降、いくつか直下型地震が誘発され、大規模な地すべりが発生しました。このうち、2011年3月12日に発生した長野県の北部の地震と、2011年4月11日に福島県で発生した直下型地震に伴う地すべりの比較しました。
 その結果、長野県北部の場合は,斜面崩壊の規模が大きく,地震断層から離れたところまで崩壊が発生していることに対して、いわき地震では相対的に斜面崩壊の規模が小さく地震断層から近いところでの崩壊発生にとどまっている傾向がありました。その原因は融雪の影響等もありますが、逆断層センスのほうが正断層センスより斜面崩壊を発生させる要因が大きいことも考えられます。直下型地震で正断層が発生した事例は少ないのですが、地震時の地下水の状況と地震断層のセンスが斜面崩壊の規模や影響範囲を決める要因の1つになるのではないかと考えてられます。
 pptファイル 

斜面表層崩壊の発生しやすい場所を探る効率的な方法とは(鵜澤)
 表層崩壊の発生しやすい場所を探るための、経済的で環境負荷の少ない調査法、対策工を、災害調査の実例に基づいて提案しました。
 まず、土層強度検査棒による斜面表層の調査は、軽量、作業がはやい。そして、土質定数が出るため、安定解析を順算で行うことができます。鉄根打設工法は、いくつかの事例で効果のモニタリングを行い、斜面表層の安定に効果を発揮していることを検証しました。 pptファイル
 

斜面崩壊と植生回復を考慮した地域防災(瀬崎)
 斜面崩壊の特徴を,地形,地質,土壌条件,植生回復過程など様々な要素を含めて把握する事で,環境と防災・減災の可能性に対するデータを提示しています。