東北太平洋沖地震の誘発地震で起きた土砂災害(稲垣)
東日本大震災以降、いくつか直下型地震が誘発され、大規模な地すべりが発生しました。このうち、2011年3月12日に発生した長野県の北部の地震と、2011年4月11日に福島県で発生した直下型地震に伴う地すべりの比較しました。
その結果、長野県北部の場合は,斜面崩壊の規模が大きく,地震断層から離れたところまで崩壊が発生していることに対して、いわき地震では相対的に斜面崩壊の規模が小さく地震断層から近いところでの崩壊発生にとどまっている傾向がありました。その原因は融雪の影響等もありますが、逆断層センスのほうが正断層センスより斜面崩壊を発生させる要因が大きいことも考えられます。直下型地震で正断層が発生した事例は少ないのですが、地震時の地下水の状況と地震断層のセンスが斜面崩壊の規模や影響範囲を決める要因の1つになるのではないかと考えてられます。 pptファイル
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