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            令和2年度応用地質学会発表 
             
            
                
                  稲垣秀輝:東日本台風箱根相模原地区の特徴 
                   神奈川県の 2 地区で発生した斜面災害を調査した.その結果,調査地域にはいろいろな地質が 
                  分布しており,地質ごとにやや違った土砂災害が発生していた場合と地形と表土や盛土などの基盤 
                  地質に係わらない災害も多くあった.  特に,今回の降雨は,時間雨量 100mm を超えるような極端 
                  な雨量強度はなく,降水期間も約 1 日程度で数日続くような長雨でもなかった.このため,表層崩壊 
                  中心であったが,地質的な観点からは火山灰層や断層破砕帯周辺などでやや規模が大きいものが 
                  あった 
                   
                  ○下河敏彦・竹下秀敏・中曽根茂樹・足立勝治:阿武隈川流域における浸水範囲と土地条件  
                   令和元年東日本台風による阿武隈川流域の浸水範囲は,堤防の整備により須賀川市付近(河口 
                  から概ね100km)から下流では,本川の外水氾濫は少なかった. しかし,支川では旧河道等の弱部 
                  での破堤した事例が見られた.また,支谷閉塞低地,堤防や道路盛土による閉塞低地では広く深い 
                  浸水域となることが確認された.  
                   
                  小坂英輝:火山災害に対する各事業の長期的対応 
                   近年,VEI 4 より大規模な噴火の経験が少なく,各事業が火山防災計画を進める中で,低頻度な 
                  大規模噴火への理解を市民まで浸透させることが鍵となる.火山災害の長期化をもたらすものとして 
                  降灰対応,泥流・土石流がまず挙げられ,各事業の火山防災計画に取り込まれている.しかし,火山 
                  災害の長期化をもたらす現象の中には,噴火から発生する山体崩壊,長期的地殻変動に伴う斜面変 
                  動,噴火の環境変化に伴う斜面崩壊の発生等,斜面問題を含めた応用地質学的な課題も多い.斜面 
                  問題を含めた多様な火山災害を中心に地域に根差した防災教育やアウトリーチを応用地質学的諸問 
                  題の一つとして挙げたい.  
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